手間いらずでどんなときも絶対おいしい。それが「漬け丼」! わが家は魚屋なのでいろいろな魚料理を作りますが、漬け丼は本当によく作ります。余ったお刺し身を適当に使って漬けるだけですが、いろんな魚の味を楽しめるから、何度食べても飽きません。まぐろ、鯛、サーモン、ぶり、かつおはもちろん、いかや甘えびも貝も、何でも漬けにするとおいしくなる。だから、「値引きシール」が貼られた刺し身パックに出会ったら、漬け丼で決まり! 今回は、絶対に失敗しない漬けだれの黄金比率、子ども向けの漬けだれ、そして私のお気に入りの食べ方まで盛りだくさんで紹介します。動画ではこだわりのしょうゆなども紹介するので、ぜひYouTubeチャンネル『クリトモ式』とあわせて見てください。 ここがクリトモ式! しょうゆ:酒:みりん=1:1:1は魚のおいしさが生きる黄金比率! 漬けだれがしょっぱすぎたり、甘すぎたりすると、魚のおいしさがそこなわれてしまいます。しっかり漬けてもしょっぱくならない、ちょうどいい調味料の割合が「しょうゆ:酒:みりん=1:1:1」。覚えやすくて絶対失敗しない黄金比率です!! ふりかけをプラス!風味と食感がアクセントに 漬け丼のトッピングは、青じそやみょうがなどの薬味、のりやごまなどが定番ですが、私のお気に入りは「ふりかけ」。サクサク食感、香ばしさ、うまみが加わって、ますますご飯がすすむ! ふりかけはかつお&のりがたっぷりのタイプがおすすめです。 クリトモ式『漬け丼』のレシピ 材料(3人分) 温かいご飯……茶碗3杯分刺し身(まぐろ、たい、サーモン、いか、貝、甘えびなど何でもOK)……3人分〈黄金比の漬けだれ〉しょうゆ……1/4カップ(50ml)酒……1/4カップ(50ml)みりん……1/4カップ(50ml)ふりかけ(かつおとのりがおすすめ)……適宜練り辛子(好みで)……適宜 作り方 (1)漬けだれの材料を混ぜる。子どもが食べるなど、酒とみりんのアルコールが気になる場合は、鍋でかるく煮立たせる(中火で熱し、沸騰したら弱火にして1分ほど煮立て、粗熱を取る)。(2)保存容器に刺し身を入れ、(1)を加えてなじませる。冷蔵庫に入れ、あっさり漬けなら30分~1時間、しっかり漬けなら一晩ほどおく。(3)器にご飯を盛り、ふりかけをたっぷりかけ、(2)の刺し身をのせる。好みで辛子を添える。漬けだれは1分ほど煮立て、酒とみりんのアルコールをとばせば、子どもにも安心(ちなみに、愛用しているこの小鍋のヒミツは……動画で紹介しています!)。左が煮きったタイプ、右がそのままのタイプ。見た目は変わりませんが、煮きったほうが、甘みが増してまろやかな味わいになります。私は酢めしではなく、炊きたてのご飯にのっけるのが定番。ふりかけのほか、練り辛子を添えるのもおすすめ。刺し身にチョンチョンと辛子をつけて、ときどきツーンとなりながら食べるのが、たまりません! 今回の友さんこぼれ話。「初めて自分で炊飯器を買いました!」 じつは私、生まれて初めて自分で炊飯器を買いました! 今まで、母のお古を使っていたのですが、保温しておくとご飯がパサパサになってきて、いよいよ自分で購入。パナソニック製の炊飯器にしました。最近の炊飯器ってスゴいの! スマホとつなげて、いろんなことができるみたい。私はまだ使いこなせていないんですけどね。でも、本当にご飯がおいしく炊けるし、保温しておいてもパサつかない。いまさらですが炊飯器に感動! 感謝です!>>「向いてると思う。トモは料理上手だよ」。母・栗原はるみの言葉で料理の道へ。栗原友さんインタビュー栗原友 愛称は「クリトモ」。母は料理家の栗原はるみさん、父は元キャスターの故・栗原玲児さん。弟の心平さんも料理家。築地の鮮魚店「クリトモ商店」を営む傍ら、スーパーオオゼキの顧問としても活躍。著書に『ひとりぶん、ふたりぶん 刺身パックでさかなつまみ』(プレジデント社)など。Youtubeチャンネル「クリトモ式」▶https://www.youtube.com/@user-fv7kn8mv7h