知る人ぞ知る、東京・湯島の英国菓子店『Lazy Daisy Bakery(レイジーデイジーベーカリー)』。店主の中山真由美さんは、雑貨などのアンティークディーラーとして渡英するうちにイギリス菓子に魅せられ、50代で菓子職人へ転身したという、異色の経歴の持ち主。そのおいしさは評判を呼び、あっという間に行列のできる人気店に。そんな中山さんに、オレンジページオリジナルのブリキパウンド型で作る、ヴィクトリアスポンジケーキのレシピを考えてもらいました(レシピの詳細は記事の下に。動画もあり)。 ヴィクトリアスポンジケーキって、なんとなく、丸い形の印象がありましたが「パウンド型でもおいしく、かわいく焼けますよ」と中山さん。スポンジ生地にジャムをはさんだケーキを、ヴィクトリア女王が気に入ったことからこの名がついたという、イギリスの伝統菓子です。 バターの柔らかさで生地のおいしさが決まる! 冷蔵庫から出したバターを幅5mmに切り、耐熱ボールの内側にできるだけ重ならないようにはりつけていきます。そして、30℃に温めたオーブンへ。これは、ボールの側面からまんべんなく熱を伝えて、均等な柔らかさのバターにするため。 分離するほど溶けてしまったらNGで、ゴムべらがすっと入るくらいがベスト。これまで「混ぜられるくらいまで柔らかくなればいいんでしょ」と思っていたわたし。このバターの状態に細心の注意を払う中山さんの姿に「お菓子のおいしさの違いって、こーゆーことなんだなあ」と勉強になりました……! 中山さん曰く、ここが最重要ポイントなので、ぜひ動画もチェックしてみてください。 1回目の溶き卵は少なめに。そしてしっかり混ぜる 卵を4~5回に分けて加える工程では、1回目を少なめに入れるのが、失敗しないポイント。そしてつど、バターと卵が分離しないように、ふわっと白っぽくなるまでしっかりと混ぜ合わせて。ボールの内側に飛び散った生地が、ピタッとはりつくくらいまでが目安です。 スポンジの端ギリギリまでジャムを塗る! スポンジが焼き上がったら、できれば一晩おいて生地を落ち着かせてから、厚みを半分に切ってジャムを塗ります。横から見たときに、ジャムの色がしっかりわかるように、切り口の端までていねいに塗りましょう。 今回ご紹介するレシピは、多くのかたに楽しんでもらえるように、材料も工程もぐっとシンプルにしてもらっています。とはいえ、中山さんのこだわりがぎゅっと詰まった「Lazy Daisy Bakery 」ならではのおいしさなので、ぜひ作ってみていただきたいです~。 バターがふわりと香るスポンジに、濃厚なクロテッドクリームと甘酸っぱいジャムの組み合わせは、やみつきになるおいしさ! あつあつの紅茶をたっぷりと用意して、英国風ティータイムはいかがでしょうか。至福~! オレンジページオリジナルのブリキパウンド型は、通常の約10倍の厚みのメッキコーティングを施した、熱伝導率のよさが自慢です。 「ヴィクトリアスポンジケーキ」のレシピはこちら\レシピ動画も公開中/ 【商品について詳しくはこちら】オレンジページオリジナル ブリキパウンド型 18cm profile松永製作所1953年創業。精密機械の部品製造からスタートし、その技術を生かして2008 年ごろから本格的に始動したお菓子型が、国内外から高い評価を受ける。