料理に欠かせない油。「サラダ油」「キャノーラ油」「オリーブオイル」「ごま油」など、おなじみの食用油のほとんどは植物から作られています。今回は植物油の「なぜ？」を親子で調べて、おいしい使い方をキッチンで試して、味わってみましょう！
植物油はどうやってできているの？
植物油は、原料となる植物の種や実をしぼって、精製して作られているんだ。おなじみの植物油がどんなものからできているかを見ていこう。
オリーブオイル
オリーブという植物の果実をしぼって作る油だよ。オレイン酸が豊富で、フルーティな香りが特徴。品種や産地によっても風味が違うんだ。パスタやパエリアなど、イタリアやスペインの料理には欠かせないよ。しぼっただけで精製していない油が「バージンオイル」、なかでも高品質なものは「エクストラバージンオイル」と呼ばれているよ。
ごま油
作り方は２つあって、ごまの種子を焙煎（油や水を使わずにからいりして加熱）してからしぼる製法と、焙煎せずに低温でしぼる製法があるよ。炒めものや揚げもの、ドレッシング、中華風味にしたいときなどに使われるんだ。香ばしい香りで食欲が出るよね。ごまに含まれるゴマリグナンの作用で酸化しにくい油なんだよ。
こめ油
米（玄米）を精米するときに出る米ぬかが原料の油だよ。米ぬかだけに含まれるγ（ガンマ）-オリザノールを含んでいるのが特徴なんだ。味も香りもくせがなく、酸化しにくく、品質が安定していて、揚げものやお菓子作りにも使えるよ。じつはマヨネーズやスナック菓子に使われていることもあるんだって。
なたね油
菜の花（セイヨウアブラナ）の種からとれる、日本の代表的な植物油だよ。よく耳にする「キャノーラ油」は、じつはカナダで品種改良されたキャノーラ種のなたね油のことなんだ。リノール酸とオレイン酸を豊富に含み、α（アルファ）-リノレン酸も含んでいるよ。
「サラダ油」ってなに？
なたね、大豆、とうもろこしなどを原料にした、風味がよく、色調の淡い植物油。常温でもにごったり、固まったりしないサラサラの油のことだよ。もともとは製油企業がサラダ用の食用油として開発したんだ。JAS規格（日本農林規格）に定められていない植物油やJAS格づけの行われない製品については、品質がまったく同じでも「サラダ油」という名前は使えないんだって。
どうして植物油を料理に使うの？
おいしくなる
焼いたり炒めたりするときに、油をひくのは知っているかな。加熱に使えば、フライパンへの焦げつきを防ぐだけでなく、素材のうまみをぎゅっと閉じこめてくれるんだ。香ばしさも出るし、揚げものではサクッとした食感が楽しめるし、素材のアクや臭みも抜けて薄味でもおいしくなるんだよ。
栄養を守ってくれる
にんじんやピーマンなどの緑黄色野菜に含まれるβ（ベータ）-カロテンは、油に溶けると吸収されやすくなるよ。骨や歯の健康に欠かせないビタミンDや、抗酸化作用で健康を守ってくれるビタミンEも油に溶けるから、油といっしょに食べると吸収されやすいんだ。それに油で野菜を加熱調理するとかさが減るから、たっぷり食べられる。食物繊維がたくさんとれて、健康なうんちが出せるんだって。生野菜にも油が入ったドレッシングをかければ、おいしいだけでなく、野菜の栄養を吸収しやすくしてくれるんだよ。
ぐーんとおいしくなる！
オリーブオイルちょいたしアイディア
おにぎり+エクストラバージンオリーブオイル
オリーブオイルは、ドレッシング、イタリアやスペインの料理によく使われているけど、おにぎりに混ぜるのもおすすめだよ。さめてもご飯がふっくらしっとり。塩と焼きのりだけでもいいし、中にどんな具を入れてもおいしいよ。温かいご飯250gに小さじ1を混ぜてみてね。
フルーツヨーグルト
+エクストラバージンオリーブオイル
オリーブオイルは野菜だけじゃなく、フルーツともよく合うんだ。オレンジなどのかんきつや、キウィ、いちごなど酸味のあるものと相性がいいから、フルーツヨーグルトにかけるのもおすすめだよ。
300gスマートグリーンパック
植物油でおいしくなる！
チョコケーキと野菜チップスサラダを
作ってみよう
さて、ここからは油を使った料理にチャレンジ！ 植物油を使い分けて、簡単なケーキと野菜チップスサラダを作ってみよう。
おやつにぴったり！
ナッツ入りレンチンブラウニー
ケーキ作りにはバターをよく使うけど、代わりに植物油を使えばさっぱりした軽い仕上がりになるよ。バターと比べて扱いやすく、「バターを室温にもどす」などの工程が必要ないのもうれしいね。こくと甘みが特徴のこめ油は、他の素材のじゃまをしないので、お菓子作りにぴったりなんだ。 電子レンジで加熱すると熱くなるので、やけどに注意して作ってみよう。
苦手な野菜もおいしく食べられる！
野菜チップスサラダ
ちょっぴり苦手な野菜だって、薄切りにして油で揚げればサクサクおいしく食べられる！ 生野菜も油の入ったドレッシングをかけるとぐんとおいしくなるよね。植物油で調理すれば、マスキング効果で苦味がおさえられるからなんだ。野菜に含まれる脂溶性のビタミンの吸収率もアップするよ。 揚げものをするときは、やけどに注意しよう。油はねの少ない油を使えば、揚げものも安心だね。かぼちゃは焦げやすいので注意して。
毎日の料理の味方
J-オイルミルズのオイルシリーズ
◆左：こくと甘みが特徴のこめ油。JOYL「AJINOMOTO こめ油」700gスマートグリーンパック オープン価格◆中央：通常の1/2の量（※J-オイルミルズモデル試験。従来品との比較）で調理ができ、油はねも少ないから後片づけもラク。コレステロール０（ゼロ）、あっさり仕上がるキャノーラ油。
JOYL「AJINOMOTO ダブルハーフ」600gUDエコボトル オープン価格
◆右：和食にも合い、鮮度と風味にこだわった本格エクストラバージン。JOYL「AJINOMOTO オリーブオイルエクストラバージン」300gスマートグリーンパック オープン価格
スマートグリーンパック®シリーズが便利でエコ！
注ぎ口は液だれしにくく、注ぐ量を選べるダブル構造のキャップを採用。紙パック（森林認証紙）容器を使用することで、プラスチック使用量を60%以上、CO2排出量を26%以上削減。また捨てるときも容器を小さく折りたためるため、ごみの量（容積）を約50％削減。※J-オイルミルズ計算。従来のプラスチック製同容量帯容器との比較。
3月16日（土）、コトラボ阿佐ヶ谷にて、「J-オイルミルズ わくわく親子料理レッスン 油のチカラを知って・作って・食べてみよう♪」を開催！ 合計15組の親子が、上で紹介したブラウニー＆野菜チップスサラダや、野菜をたっぷり入れたナゲットを作り、いただきました。講師の先生に教わりながら料理したり、植物油を観察・研究してクイズを楽しんだり、お腹も知識も大満足の体験に。初めて揚げ物をしたというお子さんも多く、調理中の真剣な表情や、自分で作った料理を味わう笑顔がとても印象的でした。
料理、熱量・塩分計算／新谷友里江 撮影／sono スタイリング／河野亜紀 構成・文／高丸昌子
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